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動詞「matter」の意味を『Black Lives Matter』をきっかけに改めて考えてみた

黒の生活は問題, アフリカ系アメリカ人, 落書き, アメリカの黒

『Black Lives Matter』(以下、BLM)の運動をきっかけに、改めて動詞としての「matter」のニュアンスについて紹介してみようと思いました。

 

BLMに限らず、このmatterの動詞の使い方は日常会話で非常に頻繁に出てくるので、理解しておくと役に立つと思います。

 

辞書でmatterを引いてみると

まず普通の辞書を見てみると大体メインは名詞で、以下のような感じです

 

(名)問題、事柄、物質

 

名詞としてのmatterは、日本語で言う「物」や「事」のような感じで、使われ方によって色々な意味があります。

 

今回は動詞として使われる場合の話なので、さらっと紹介しておきますが

 

・as a matter of fact, ~

⇒「実際のところ、」直訳すると「実際のとして」

 

・What's the matter?

⇒「どうしたの?」直訳すると「何が問題なの?」

 

・to make matters worse

⇒「さらに悪いことには」直訳すると「物事をより悪くすることには」

 

こんな感じで、まさに日本語の「物」「事」のような感じですね。

 

動詞としてのmatterの意味

では動詞ではどうなるかですね。

 

辞書では以下のような感じ。

(動)問題となる、重要である

 

これだけだとイメージがつかめないかもしれないので、実際によく使われる文で見てみましょう。

 

・It deosn't matter.(doesn't matterだけでも使う)

⇒「かまわないよ」「関係ないよ」「問題じゃないよ」など

 

・What matters is ~. 

⇒「大事なのは~だ。」

 

・Does it matter?

⇒「それ関係あるの?」

 

というような感じですね。一番上のような否定文で使われることが多いという感じがします。

 

Black Lives Matterの意味を日本語で考える

ここで、BLMの訳を考えてみると、さっきの例文に当てはめれば、「黒人の命が重要だ」ということになるのは分かりますね。

 

これ自体は訳としてはもちろん合っていますし、意味としても通じるのですが、なんかしっくりこないというか、現地の「Black Lives Matter」の気持ちを表しきれてないような気分でもやもやしていました。

 

北村一真先生の訳ですっきりした

それをどのように紹介しようか、と考えていた時に、たまたまtwitterで、「英文解体新書」で有名なMr.BIGこと北村一真先生が、次のように書かれていました。

 

 

このツイートは何個か続いているものなので是非読んでみてほしいのですが、簡単にいうと、

 

動詞のmatterは否定的に使われることが多いので、日本語で言うなら「doesn't matter」の方を軸に「どうでもいい」という意味だと考えて、逆に肯定文のmatterは、「どうでもよくなんかない」と訳してみたらどうか

 

という感じですね。これは本当にスッキリしました。

 

たしかに、matterは先ほどの例文でもある通り、doesn't matterの形で使うことは非常に多いですので、黒人の命が「どうでもいいもの」と扱われてしまっているのではないか、という現状に対する主張として、「Black Lives Matter」という表現の意図が合うように感じます。

 

直訳で、「黒人の命が大事である」というよりも、複雑な気持ちが伝わりそうな気がしますね。

 

ちなみに北村先生の著書「英文解体新書」は以下の記事で紹介していますのでよろしければこちらもどうぞ。

www.toeman.xyz

 

動詞のmatterはよく使われる 

今回はBLMの運動をきっかけに考えてみましたが、これにかぎらずmatterという動詞は非常に良く使われます。

 

これは普段からよく言っているのですが、このような時事内容をきっかけに考えると、言葉の背景や意味なども深く考えることができますね。

 

是非これを機に皆さんも動詞のmatterを使ってみてください!

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