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TOEIC満点の英語好きが色々と書くブログ

大学入試改革の4技能外部試験でどの試験を受けるか

[2019/11/6追記]2021年度入試での外部試験活用は延期になりました。

 

結論から言うと外部試験の利用自体にはあまり賛同できませんが、選ぶとしたら英検を使うのが一番良いと思います。

 

その理由と、他の試験をすすめない理由をご説明します。

(ほかの試験をすすめないというのは、今回の大学入試の外部試験に活用するにはすすめないという意味です。それぞれの試験自体をすすめないということではありません。)

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なぜ英検を利用するべきか

まず、普通の中学・高校生が既に一番親しんでいる内容だからです。他の試験を受けたことがあるという高校生はかなり少ないと思いますが、英検は塾や学校で一斉受験をすることもあるので、受けたことがある人が多いです。

少しでもやったことがある内容に取り組んだ方が効率が良いです。

 

次に、対策の多さです。英検は明らかに中高生にとっては一番メジャーな英語の試験ですし、大人にとっても、TOEICやTOEFLが一般に知られるようになるまでは、明らかに英検が一番有名でした。

その結果として、現在でも英検の対策はかなり研究されていて、対策本も豊富に存在します。

 

そして、これが一番重要かもしれませんが、英検はその内容がオーソドックスであることが言えます。

日常、社会、科学、などの分野から出題されるので、これまでの一般的な大学受験対策でカバーしている領域とかなり近くなります。

 

他の試験をすすめない理由

まず、アカデミックに特化した内容のものはあまりおすすめできません。例えば、IELTS(アカデミックモジュール)、TOEFL、TEAP、などです。

アカデミックに特化しているというのは、その問題の内容が、英語での高等教育(大学レベル)の授業に対応していけるかどうかや、英語圏の大学生活での英語を試すような内容ということです。

 

もちろんこれらの試験内容自体が悪いということではありません。

むしろ本来は大学入試なので、このような試験内容であって然るべきなのですが、現在の高校での英語教育では、そもそも英語での高等教育に対応できるような前提で力がついている高校生は少なく、その状態で上記のような試験を受けるのは、殆どの人にとって負担が大きいということです。

また、日本で高校生活を送っている高校生に、海外での大学生活で普段使用する表現などを問うのもズレているように感じます。

 

高校での英語教育と、大学で求められる英語、そしてそれらをつなぐ入試制度全体での目的や指導内容がバラバラになっている印象があります。

これらの現状を考えると、英検を受けるのが無難という考えに至りました。

 

次に、各試験が対象にしているレベルですが、大学入試で活用されるCEFRという統一基準で、殆どの高校生はA2~B1になります。かなり英語に特化した勉強をしている層でも、B2までだと思います。

それに対して、例えばIELTSではB1~C2、TOEFLではB1~C1が対象となっており、殆どの高校生にとって難易度が高すぎる問題が含まれる可能性が高いです。

難易度が高すぎる問題では、正確なスコアが測れないことがあるので、入試として受けるにはリスクが高いと言えます。

 

新制度自体がどうなるか怪しい

かなり賛否両論がある中で新制度の開始時期が迫っていますが、正直準備不足な状態だと思います。TOEICの撤退もありましたし、現時点では英検以外に具体的な予約方法や運営方法などを発表している試験もなく、その英検すらも、予約制度に関する批判などにさらされているという状態です。

 

このような状態で受験生にとって一番重要なのは、本来の勉強に集中できる環境を作ることだと思います。おそらく今後もまだまだ新たな情報や、制度の見直しが出てくることが予想されるので、それらに惑わされずに勉強に集中するには、一番受験者数が多く、まだ発表されている情報が多い英検に照準を定めておくのが無難です。

 

個人的には、そもそも今回の制度は既に崩壊していると考えているので、センター試験をベースにして再設計しなおす方が良いと思っていますが、文科省はもう今更戻れないという状態になっているのでしょう。受験者のことを最優先にして考えてほしいです。

 

[2019/11/6追記]やはり延期になりましたね。引き続き4技能の活用自体は検討していく予定らしいので、新たな情報に要注意です。

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